リアルな研究者の卵~理系大学生へ~

理系大学生(博士課程)です。備忘録的なことを記事にしています。主に研究や物理の考え方について

研究発表と正確さとわかりやすさと

いつも感じている、学会などで発表するときに考えるべきことをちょっと述べます。

 名曲にあやかりましたすみません

   

 先日、発表の準備の仕方について紹介しましたが

 

www.physine.tech

 

今回は資料の作り方の方向性について*1

 

学会発表に限らず、研究の発表においてよく言われることは

「相手に合わせて発表をする」 

ということです。

 

これがどういう意味なのか、一つの考えを紹介します。

  

 

発表の種類

私は発表には

「知ってもらうための発表」

「理解してもらうための発表」

の二種類があると思います。それぞれ重要なのは、「わかりやすさ」と「正確さ」です。

 

   

 知ってもらうための発表

これはどんな人に向けたものかといえば、一般の人や、あとは主に学内で研究発表を審査する人*2に向けたものです。

 

自分の研究の面白さを評価してもらいたい場合や、研究を理解した気にさせたい場合など、当てはまると思います。

 この時、正確性をかなり捨てます。場合によってはかなりもどかしく感じるかもしれません。細かい実験条件や前提条件など、そういうのはあえて言わずに発表することになります。もちろん、質問されたら答えますが。

 

また、この場合、研究の背景、なぜその研究をしようと思ったのかを詳しく紹介すると、伝わりやすい・理解されやすいと思います。

 

私は、こういう発表の時は一つのスライドに情報はあまり入れずにしゃべるため、スライドの枚数が多くなります*3

 

   

理解してもらうための発表

こっちは、自分の研究を理解してもらう、利用してもらう*4ための発表です。主に学会や学術会議、進捗報告会で行うものだと思います。

 

こちらでは、発表の際に、キーになる条件や前提はきちんと紹介します。普通の人や専門家じゃない人なら理解する前に挫折してしまう内容でも、専門家なら大丈夫です*5

 

相手は専門の人が多く、かなりの前提知識や、自分の知らない知識を持っている人だらけです。スライドはさっさと流してしまうのではなく、大切なポイントを紹介しているスライドでは特に、じっくり時間をかけて発表・紹介しましょう

 

こういう場合は私はスライドが少なくなります*6

 

しかし、専門家が多い場所であっても、自分の専門とは異なる場所で発表するときは気を付けましょう。誰も研究を理解せず*7、何も進展がないまま発表時間が終わる可能性があります*8

 

お金の申請書は?

 

私が知りたいです。

学振とか科研費とか、どう書くべきなんですかね?一応、「審査セット」と言う、「この範囲の人に申請書を読んでもらいたい」という申請を出す領域みたいなのがありますが、結構幅広く、専門の人が読んでくれる可能性は低そうです。

科研費の申請書はボスに見せてもらったり、研究実績の概要程度は見ることができるのでそれで見て、研究してみるしかないんでしょうか。。。

   

 

まとめ

「聴衆によって発表を変える」ときには、「わかりやすさ」と「正確さ」のバランスに着目してみてください。

*1:抽象的な記事ばかりです

*2:修論や卒論など

*3:修士論文の発表では15分発表に対し、スライドが23枚になりました。

*4:共同研究に向けて?

*5:限度はあります

*6:物理学会では10分の発表で11枚でした。キーのスライドでは2分ぐらいしゃべってました

*7:理解できず

*8:質疑応答で何も出ないまま終えた人を数人見たことがあります